「GIFT」に忍び込んでいる金子みすゞ的精神。
オリンピックが始まりました。
私は全くの運動オンチですが、観ているのはとても楽しい。
そこで気になる「歴代オリンピックテーマソング」について。
皆さんはどんな曲を思い浮かびますか?
いきものがかり「風が吹いている」ですか?
やはり、ゆずの「栄光の架け橋」でしょうか?
私はMr.Childrenの「GIFT」です。
前にミスチルの「口笛」について書きました。
そう私はエセミスチルファンなのです。
「エセ」については後日触れるとして、今日はオリンピックテーマソング(以後、オリソン←勝手につけた)についての考察。
では一応ここで、「GIFT」。
私がこの話をするのは、この時期、よく上記に挙げた2曲がオリソンの人気曲として取り挙げられることが多いのだけど、いやいや、そこのあなた!「GIFT 」の奥深さを知ってるかい?と問いたいのだ。
他の曲を非難するのはナンセンスだけど、オリソンには基本的に「輝く色」を求めてどれだけ頑張ったか、涙があったか(あ、著作権ひっかかる?)、みんなの声に押されて頑張れるんだよ、的なメッセージが押し出されている確率が高い。でも、まぁわかりやすい。これも大事。
しかしGIFTは違う。
前奏がなく突然
一番、きれいな色ってなんだろう?
と、きたー!そうだよ、「輝く色」っていうのは何か?っていう問いかけ。目指すべくものは、ひとつじゃないだろう?ということ。
結果、この曲では律儀に「きれいな色」ついて考察する。それはサビで歌われるココ!
「白か黒で答えろ」という、難題を突きつけられ、(中略)
白と黒のその間に無限の色が広がってる 君に似合う色探してやさしい名前をつけたなら ほら一番きれいな色 今君に贈るよ
この考察結果を受けて書かれた、2番サビはこうだ
果てしない旅路の果てに 選ばれるものとは誰? たとえ僕じゃなくたって それでもまだ走ってゆく 走ってゆくよ
降り注ぐ日差しがあって だからこそ日陰もあって その全てが意味を持って 互いを讃えているのなら もうどんな場所にいても 光を感じられるよ
選手だけでない、指導者、もしくは途中でその競技から退いた人で支えてくれる人にまで「光」を当てている。
そう。この曲には「みんな違ってみんないい©金子みすゞ」の精神が詰まっているのだ。
この曲を名曲と言わずして、何を名曲というのか?
かなり自分勝手な意見を「突きつけ」てしまいましたが、オリンピック、盛り上がっている最中、「オリソン」についてしっかり向き合ってみるのはいかがでしょうか?
しかし、オリンピックと甲子園が同時にやっているというのは、視聴者として結構忙しい日々が続く…。